薩摩琵琶



楽器本体:
梨型の形状を持つ本体は、表板(なだらかな曲面を成す)と裏板の貼り合わせで、中は空洞になっている。3つのアコースティック・ホールを持ち、そのうちの2つは対になり、三日月型の装飾でカモフラージュされ、他のひとつは覆手(ブリッジ)の下に位置する。ネックは約90度に曲がっており、鶴首という名が付いている。材質は桑が最良。

絃、糸:
5本の絃は撚り合わせた絹糸で、1の糸が最も太く、他は少しずつ細く成っている。(鶴田の工夫)最も細い4と5の糸は同じ太さで同時に弾絃され、主に旋律演奏を受け持つ。1の糸は主に開放絃としてドローン的に使用される。調絃の音高は演奏家の声域に合わせられる。

柱(ちゅう):
5つの柱は極端に幅が広く丈が高いのが特徴である。幅が広いのは「サワリ」と呼ばれる羽音のような効果をだすのに必要とされる。(南インドのヴィーナ、三味線の1の糸と同じ効果)丈が高いことは、柱と柱の間に置かれた左手指で絃を押したり戻したりして、絃の張力を加減するのに役立っている。要求される音高は左手の絃の張力の加減と絃の太さによって微妙に調節される。

撥(ばち):
琵琶音楽の中で最も大きいこの薩摩琵琶の撥は、撥先で絃を弾奏すると同時に、楽器の腹板を強弱さまざまの度合で打奏する(はたく)ためにも利用されて、打楽器的な効果をあげることができます。最良の材質は九州指宿産の黄楊とされていて、その堅さと柔軟性を養うために10年以上寝かせて十分に枯らしてから加工される。



Biwa Vocab

さらに詳細な薩摩琵琶に関する情報は、上田純子製作によるサイト Biwa Vocab - 薩摩琵琶の音のインフォメーション・システムをご参照ください。