祇園精舎を歌おう・ワークショップ - 中世の詩を現代に生かす


Junko Ueda teaching Gion-shoja
平家物語の冒頭にあらわれる詩「祇園精舎」。平家物語に一環して表れる仏教思想の無常観と因果律が、まずこの冒頭の詩の中に実にピトレスクに歌われています。平家物語は琵琶法師によって語られた「語り物」として時代を通じて伝承されてきました。「徒然草」(吉田兼好筆、ca.1330年)の中に、もと宮廷楽府の雅楽演奏家であった信濃前司行長が、出家して比叡山に入り平家物語を創り、それを生仏という盲僧が琵琶の伴奏と共に語り民衆に広めた、とあります。 平家物語が扱われた時期は12世紀の約60年間で、平家一族の勃興、極盛、そしてまたたく間の滅亡(1185年/壇の浦の合戦)の歴史を描いています。
小学校の国語の時間に暗記するこの詩は、時代が変わっても、私たちに常に深い感動と人生についての示唆を与えてくれます。この「祇園精舎を歌おう」ワークショップでは、琵琶の伴奏によって、13世紀中ごろより途絶えること無く語り継がれて来たこの詩を、皆さんと一緒に歌います。

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
娑羅双樹の花の色 盛者必衰の理を現す
驕れる者久しからず ただ春の夜の夢幻の如くなり



基本的なワークショップの内容
  • 呼吸法のエクササイズ:「息」は「自」らの「心」と書きます。普段無意識に行っているこの息をする動作に、静かに意識を向けるお稽古をします。また、美しい動作や集中の体勢、ストレスのない姿には、必ず重心の低い「肚」が据わっている形があります。琵琶歌のお稽古では、常に「肚」に力を入れろ、ということが言い継がれてきました。呼吸法のお稽古によって、この「肚」の位置をさぐります。
  • 祇園精舎を歌う:詩に伴う旋律を聴き、それをまねしながら、繰り返し大きな声で一行ずつ心を込めて歌ってみます。

いくつかの実用的な事柄
  • 時間:約2時間。
  • 定員:最低5名から10名位まで。
  • 音楽の知識や才能は一切問いません。誰でも参加できます。
  • 楽な服装をお薦めします。(ハイヒールやネクタイは避けた方がよいです)
  • 参加者人数分の椅子が余裕を持って円形に並べられるくらいの静かなスペースが必要です。

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