声明について
世界各地でその昔より、音楽と儀式はいつも深い関係にありました。声明は仏教の儀式の中で唱えられる声の音楽です。声明では、僧侶たちの修練された呼吸のコントロールにより、彼らの信仰心が声を媒介として表現されます。その起源はインドにあり、やがてチベットから中国を経て日本に伝来しました。752年の東大寺大仏開眼供養の際「声明」が行われたことが記録に残っています。それぞれの仏教宗派により声明のスタイルが違いますが、その中でも美しいメロディーを持つと言われている天台宗の天台声明と真言宗の真言声明が有名で、その歴史は1200年前に遡ります。
声明は、ゆっくりとした呼吸法により歌われるポルタメントと、メリスマの旋律型の組み合わせにより特徴付けることができます。そこでは時間が空間としてイメージされ、繰り返される旋律型が随時空間の中に積み重ねられ、独特な音空間を作り上げて行きます。声楽が圧倒的に多い日本の伝統音楽の形成の過程において、声明の影響が非常に大きいことはよく知られています。それと同時に、声明と世界中の古代から伝わる多くの歌との関係がよく語られています。
下記のスタートボタンをクリックしてサンプルを聴く。供養文より抜粋。上田純子唱
声明ワークショップについて
下記のスタートボタンをクリックすると、過去の声明ワークショップの音のサンプルを聴くことができます。
| 散華 |
| ボカレス |
| カノン |
基本的なワークショップの内容
- 呼吸法のエクササイズ:「息」は「自」らの「心」と書きます。普段無意識に行っているこの息をする動作に、静かに意識を向ける練習をします。また、美しい動作や集中の体勢、ストレスのない姿には、必ず重心の低い「肚」が据わっている形があります。呼吸法の練習によって、この「肚」の位置をさぐります。
- 声明を歌う:声明の旋律型の練習とバリエーション。
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対揚を歌う:天台声明のお経のひとつ「対揚」を練習します。この美しい旋律を持つお経を、生活の中のあるひとときに心を込めて歌ってみることは、一生の友となることでしょう。(数回に渡るワークショップにてのみ可能)
いくつかの実用的な事柄
- ワークショップは一回性の単発、または2回以上のシリーズで行うことができます。
- 一回のみのワークショップ:約3時間。
- 2回以上のシリーズ・ワークショップ:各約2時間。
- 定員:最低5名から20名位まで。
- 音楽の知識や才能は一切問いません。誰でも参加できます。
- 楽な服装をお薦めします。(ハイヒールやネクタイは避けた方がよいです)
- 参加者人数分の椅子が余裕を持って円形に並べられるくらいの静かなスペースが必要です。
過去に行った声明ワークショップの例:
- アウラ・デ・ムジカス音楽学校、マドリッド(スペイン)
- ヘタフェ高等音楽院、ヘタフェ(スペイン)
- カルメン・サン・オノフレ、グラナダ(スペイン)
- 個人レッスン、アムステルダム(オランダ)
- ワールド・ミュージック・フェスティバル、ロッテルダム(オランダ)
- アテネ国立音楽院(ギリシャ)
- デ・シンゲル、アントワープ音楽院(ベルギー)
- ウルツブルグ高等音楽院(ドイツ)
- リヨン・コンセルバトワール・スペリオール(フランス)
- フォールアウト、ゲント、ヨーロッパ劇場会議(ベルギー)
- アルカス・コンサートホール、長崎県佐世保市
- 青砥やくじん延命寺、東京
- 表現教育研究所、新宿オリンピック・センター、東京
- 道後公民館、愛媛県松山市
- 大松庵、山形県鶴岡市
- フラジェイ・コンサートホール、ブリュッセル(ベルギー)
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